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「色違い!ポケモン春のアンノーン祭り!」の限界について 後編

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「色違い!ポケモン春のアンノーン祭り!」の限界について 前編 - shiny_shinyのブログ

 

それでは後編へまいります!

 

1. 素材の味をそのままに

前回の内容では、第2世代のアンノーンの色違い厳選において致命的な欠点が存在することに触れました。

本来ですと、アルファベットの数(26種類)だけアンノーンのフォルムがありますので(3世代で「!」及び「?」が追加されて28種類となりました。)、色違いのフォルムもその数だけあると考えるのがセオリーです。

2世代の色違いは、ポケモン個体値に基づいて判定が行われています。

2世代で登場した「めざめるパワー」の技はアンノーンの主戦力となる技になります。ポケモン個体値によってくりだすタイプも威力も変化する技になりますので戦略的な使用がカギになります。

少なくても、2世代においてポケモンの持つ個体値によって、ポケモンの色々な要素を確定させる要因になっていることは理解できます。

こうした考えを前提に、アンノーンの個体も個体値に連動して決まっていたんだなと納得はできました。

色違いのアンノーン個体値が分かってしまいますので「めざめるパワー」のタイプも分かってしまいそうですね。

この仕様はVCでもそのままに引き継がれています。

 

2. いやいや待ってよ、これ色違いじゃん!?

当時の2世代の色違いの仕様を踏まえると、初めて色違いの概念が生まれた世代ですので、その運用についてうまくいっていないところは少なからずあったと思います。

ですが、この「色違い」という概念は、今の世代を含めたくさんの人に認知され支持されています。

これは、携帯ゲーム機の「初代のゲームボーイ(白黒)」から「2世代のゲームボーイカラー(カラー)」の大きな変化に対して、金銀の発売の制作陣が非常に上手に楽しむ要素を加えた結果のたまものです。

金銀の発売後に出てきたクリスタルであってもそれは同様です。

ですが、新たに発売したクリスタルでは、起動後に確認できるOPで明らかに矛盾したことが起きてしまっていることに私は気が付いてしまいました。

 

それがこの画像です。

クリスタルOPで輝くアンノーン「A」

一瞬青色だったというわけでもなく、登場は始めから終わりまで青色の色違いでした。

 

 

簡単に示すとこんな感じです。

ゲームにはいないポケモンが出てきて戸惑うバタフリー(左)。

 

青色に輝くアンノーンは、金銀のOPでは確認できなかったもので、クリスタルのOPで登場したものになります。

 

クリスタルのOPの流れは以下の通りです。

①冒頭 メタモン登場&へんしん

OPの始めに出てくるメタモンが「GAME FREAK」の上にある黄色のシンボルに「へんしん」しています。

 

②きれいに輝くアンノーン

「A」だけではなく、他のアルファベットに扮したアンノーンも複数色違いでした。

 

スイクンにとりまくアンノーン(通常色)

これは通常色のアンノーンですので、本物のアンノーンである可能性があります。

 

考えた挙句に私が至った結論は、もしかするとクリスタルのOPに出てくる青色のアンノーンは、「メタモンのへんしんした姿」なのかもしれないということでした。

なぜなら前編でもお伝えした通り、2世代の色違いである青色のアンノーンは「I」と「V」しか存在していないので、色違いのアンノーンの「A」や「B」など、ゲームでは登場することはありません。

もしも、青色の「アンノーン」の姿をしたポケモンが「メタモン」ではなかった場合、もはや「ミュウ」だとか「セレビィ」の「幻のポケモン」に分類されるポケモンより、「ゲームで存在しないポケモン」が堂々とOPで登場している奇妙な光景がクリスタルにはあったということになります。

 

3. おわりに

金銀の発売当時は恐らく「色違い」という概念に心を打たれた多くのプレイヤーが色違いの捕獲に躍起し、すでに色違いアンノーンの仕様(「I」と「V」のみの出現)に気づいていたことでしょう。

そうした中、1年後のクリスタルの発売。そしてOPで光り輝くアンノーン「A」。

このアンノーン「A」を見て、一体どれだけのポケモンプレイヤーが涙を流したことでしょうか。

ついにアンノーンの色違いのコンプリートに向け厳選に勤(いそ)しむことが出来るんだ・・・!!

私は軽傷で済みましたが、当時のプレイヤーの気持ちを考えると非常に居たたまれない気持ちになります。GAME FREAKに振り回され、感情はグチャグチャになっていたことでしょう。

また、その後3世代のFLRGが発売され、登場したアンノーンに「!」と「?」が追加されましたが、それ以上にアンノーンの色違いコンプリートが出来るようになった喜びに感涙するプレイヤーの方が多かったことは言うまでもありません。

私が子どもの頃にクリスタルで遊んでいた時は、こうしたアンノーンの経緯に気づかず240円となってしまいました。大人になった今、当時のプレイヤーと同じように涙し、喜びに浸(ひた)ることができたのはとてもうれしく思いました。

4月は色違いが出てきてくれることを祈りつつ、また頑張れたらと思います!